60.9kg 父の思い出が一番濃いクリスマスは2020年。

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今日、夜勤から帰ってきてカーテンを開け「今日は朝から雪が降りだしたよ~」と報告した
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誰に報告したかというと父ちゃんに。
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この写真は2020年12月12日のもの。
ちょうど3年前、父がずっとお世話になっていた歯医者で「8020表彰」されたときの写真

2020年といえば、コロナ禍になった年。
前にも書いたけど、月に何度か外食へ出かけるのが楽しみだった父の落ち込みようはひどかった
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気づけばこの姿勢、口を開けば嘆きばかり。
私や妹があれこれ説得しても外出しようとしなかった。
「人のいないところでテイクアウトしたもの車で食べるだけでも気分転換になるよ?」と誘ったけど「俺はまだ死にたくないんだ!」と怒鳴ることもあった。
連日繰り返されるコロナ報道で温厚な父がおかしくなっていた。
一歩外へ出れば毒ガスが充満しているかのような怯えよう。

そして私が仕事へ出かけることさえ「こんなときに…なんで仕事行くのよ?」と言った。
「じゃあさ、こんなときだから病院関係の人も休めというの?
スーパーもコンビニもバスも飛行機も市役所も???
ガスも水道も電気も灯油も??
どうやって社会維持していくのさ。
世の中、必要ない仕事なんてないの!
今ある仕事は必要だから今でも残っているの。
ちょっと考えればわかるでしょうに!」なんて私がキレてしまったこともある

どうしたものかと悩んでいたら、2020年6月初旬、焼肉愛ちゃんがやってきて愛ちゃんが刺繡をしたマスクとプリンを窓越しに渡してくれた。
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父は焼肉愛ちゃん大好きだった(大好きな女子はたくさんいたがから、たったそれだけで笑った。
愛ちゃんが帰ってからも笑うようになった。
私や妹が何度説得してもダメだったのに、私の車に乗るようになった。

「よしよし、これで歯医者連れていけそうだ」とホッとした。
上の写真見てくださるとわかると思うけど、右下の歯が治療途中で抜けたままだったのだ
せっかく「次は歯の型をとりますからね~」って段階だったのに「歯医者なんて怖くて行けない」と言い出したのだった。

たった1回の焼肉愛ちゃん訪問で、歯医者行くようになった父。
身内だけで解決できなくても、他人様の力を借りて前進できた例だ。
「私と妹が一生懸命説得しても微動だにしなかったのになんなんだ??」とちょっと腑に落ちなかったけど終わり良ければすべて良し!とりあえず助かった

そんなこんなでようやく歯が入りメンテナンスも終了した頃である2020年12月12日、歯医者で会計待ちしていたらサプライズ表彰されたのだった。
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父、歯科助手さんに写真撮られるのがすごく嬉しかったみたいで2020年1、2番を争う笑顔を見せた。
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それがこの写真

私はクリスマスツリー越しに「一時はどうなるかと思ったけど、ほんと良かったわ~…歯抜けじいさんから卒業して~」と安堵していたのを鮮明に覚えている
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そうか、あれは3年も前のことだったんだ。
父とクリスマスは6回しか過ごせなかったけど、クリスマスまで暗くならないでよかった。
2020年12月24日のクリスマス。
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クリスマスには鶏の足!というのが父の絶対条件だった。
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プレゼントにもおおはしゃぎしていた。
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そして去年のクリスマス。
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酸素濃縮器をつけながらも、やはり大はしゃぎだった。
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良かった、食べたいといったもの食べさせておいて。

どうしようかちょっと躊躇したけど、このサンタさん今年も飾るわ。
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一緒に住みだした2017年から、12月は同じもの飾っていたんだもんね。
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父の寒さ調整上着、私いつまで椅子にかけておく気なんだろう。
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とりあえず今は寝よう
今年クリスマスっぽいもの食べる気になるかなあ…「どっちでもいいじゃん♪食べたければ食べるでいいじゃん♪」ぽちっとなしてくださるとうれしいです



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