ヴィクトリアステーション北見三輪店

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上と下の写真は2022年10月20日「ヴィクトリアステーション北見三輪店」(北海道北見市中央三輪7丁目446−1)で撮ったもの
北海道生まれ老舗のファミリーレストラン。

サラダ・スープ・カレーバーがあるし、うちから近い方だし、朝10時オープン、夜遅くまで営業と利用しやすいのもあって、母が生きていたときから家族でよく利用していた。
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ということで、北見で父と一番行ったことのある飲食店はこのお店

なんだけど、コロナ騒動になってから全然行かなくなった父。
去年1月に入院して3月に退院してきて「食べたいものを食べられる幸せ」をかみしめるため、退院して1か月後の2022年4月16日にこのお店を3年ぶりに訪れた。
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3か月の入院で筋力落ちた父。
入り口の3段の階段をのぼれるか不安だった。
まあ、のぼれなかったら喰らうど行けばいいやと言ってチャレンジ…なんとかのぼれた!!
それだけで父「良かった!良かった!」と大喜びだったんだけど、さらに嬉しい出来事が。

いつの頃からか、私と父のことを覚えてくれて親切にしてくださる顔見知り感覚のスタッフさんがいたのだけど、そのスタッフさんが3年ぶりだというのに
「お父さん!久しぶりですね!
お元気そうで良かったです!
ようやく食べにきてくださった!」とわざわざ近くまできてくれて声かけてくださった。

もう、父、ウハウハよぉ。
髪の毛ぽやぽや立ちっぱなしよ。
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調子に乗って「デザートも食べよう」といいだしたから、さすがに退院したばかりでそれはやめとこう、次にしようとうながした。
重篤な肺炎で3か月入院、退院して1か月のおじいさんに見えなかった…目力スゴイしカラダを宇宙人に乗っ取られたのかと思ったわ
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昨日の日記に書いた喰らうどのスタッフさんほど話をしたことはないけど「気にかけてくださっている」というのをひしひし感じて、父が安心してワクワクして利用できたお店のひとつ。
8日しか経っていないのにまた行きたくなるなんて…心に波風立てて外出するパワーをくださって本当に感謝だった


今日、通常の夜勤後にミーティングがあったので帰りが10時過ぎてしまった。
職場を出て車を走らせていると無性に
「フライドポテトとオクラが食べたい…」と思った。
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ポテトだけならマック寄ればいいんだけど、さすがにマックにオクラはない。

思いついたのが帰り道の途中にある「ヴィクトリアステーション北見三輪店」で
「肉を食べたいと思っていないのにヴィクトリア??
しかも私がオクラ食べたいなんて思うなんて??
あ。
こ、これは父ちゃんからのメッセージに違いない。
オクラとポテト食べたいのは父ちゃんなんだろう。」と思った

こじつけでもなんでもいい。
「故人を偲ぶ」ってそういうことだと私は思っているから

父はサラダバーを自分で取ってくることはできなかったので私に頼むことになるんだけど、ヴィクトリアステーションのオクラにはまっていた。
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丸くてごろんとしたのが良いみたいで10~15本くらい食べていた。
一度買って帰ったが「こんなに高いのか!気が気じゃないからヴィクトリー行ったときに食べる。」と驚いていた。(父はヴィクトリアのことヴィクトリーと発音していた)
そんなこともあったからかオクラのことを「大蔵大臣」と呼んでいた。

些細なことだけど忘れたくないヴィクトリーの大蔵大臣♪

料理を運んできてくださったのが顔見知り感覚のスタッフさんだったので「生前、父がお世話になりました。先月亡くなりました。親切にしていただいて喜んでいました。ありがとうございました。」と伝えた。
スタッフさんは「え!」と絶句して「いつ…おいくつだったんですか?」と聞いた。
83歳だったと答えると「うちの父は89歳でまだ元気なのに…いつもお父さんの元気そうな笑顔見てこちらも元気もらっていたのに…」と少し涙ぐんでくださったもので、軽い気持ちでお礼を言ったつもりだった私までぐぐぐときてしまった

父ちゃん、父ちゃんの伝えたかったこと彼女に伝えてきたよ。
大蔵大臣とポテト食べながら。

またひとつミッションクリアした気持ちで清々しくお店をあとにした

ふと思う。
「フルオートメーション(無人化)やロボット営業が当たり前の時代だったら父はここまで生きられただろうか…??
心まで満たしてくれる・生きる気力をあおってくれる飲食店万歳!」ぽちっとなプリーズです

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