62.4kg 写真

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15年くらい前だったかな。
東京から実家へ遊びに帰ってきてギョッとした。
実家の茶の間の壁やドアにびっしり写真が貼られていたから。
母がペタペタ気に入っている写真をわざわざアルバムから抜き出して貼ったのだった。

どうしたこれ?と言うと母は
「だって寂しいんだもの。
どうしてみんな一緒に住むことできないんだろうね。」と言った。

ん~…私に東京へ出ろと言った母がそんなこと言うなんて。

「とりあえず貼り過ぎだと思う。
私でさえぎょっとしたからお客さん来たときさらにぎょっとするんじゃないか?
あまりに人の顔がたくさんあるの風水的にもよくない気がするよ~。」なんて母に言った。
誰がそうしたのかわからないけど写真はかなり厳選されて残された。

お客さん通す茶の間の壁に写真貼りまくるなんて…なんて思っていたけど、父の写真をプラスしちゃった私。
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遺影写真の候補をあげてみんなで決めるためだったけど、このまま残して話しかけちゃったりするんだろうな私。

もっと写真探す時間があれば、もっと候補があっただろうけど、葬儀のことってバタバタしている中早く決めなくちゃならなくてこれしか候補を探せなかった。
去年から今年にかけての写真は鼻に管入っているので避けたい。
正面向いて笑っている写真は、たいてい手に何か持っていて顔に近づけているのでさすがに子どもっぽすぎるなあ…と避けた。

そしてこの写真に決まった。
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父の誕生日に札幌へ連れて行って弟に会わせるという私からのプレゼント旅行のときの笑顔。
父は通販を利用して注文した自分で選んだ新しい服を着て弟夫婦と再会、喜んでいる写真。
間に合うよう用意できて良かった。

うちだけの順番でいうと次は私。
いつどうなるかわからない。
祖母のように「これを遺影に使ってほしい」という写真を毎年何気なく残しておいたほうがいいのかな。
そんなこと考える年頃。

遺影のこと考えながら写真を撮るなんて縁起悪い気がするけど、遺影のない葬儀は寂しすぎる。
年に1度は大切な人と抜群の顔で集合写真撮れたらいいなと思った。
集合写真なら何人かの人が「あ!あの時の写真は?」と思い出せるものね。

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何もわからなかった私たちに親切なご近所さんが
「お父さんこの服気に入っていたんだったら棺桶に入れてあげなさい。
ポケットに感謝の手紙入れてあげなさい。」と教えてくれた。
(棺桶に入れて良いものは葬儀社の方に確認とってくださいませ)
「デイサービスにはいていくんだ!」と用意していた新しめのズボンと、別のご近所さんの息子さんからいただいた靴下をすごく喜んで履いていたからそれも入れた。
旅支度なんだって。

こういうこと知らないまま葬儀終えたら後悔したかもな~と思ったのでログでした

今日の体重たち。
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なんかジメっとしたテンションログでかたじけない。
今は許してくれる??ぽちっとしてださると嬉しいです

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